老人保健施設などでは、認知症の患者に対し「認知症短期集中リハビリ」が行われています。
このリハビリは3年前、介護保険制度に試行的に導入され、今春から実施機関や対象者が拡大されました。
リハビリの結果、問題となる行動が軽減されて在宅復帰ができるようになったりするようです。
最近、老人保健施設のリハビリ場所では、作業療法士がテーブルを前に、認知症の入所者を相手に楽しそうに会話をする光景が目に付きます。
「今朝、雷鳴ってたね。知ってる?」「知っとる。3回鳴った」
「じゃあ、頭の体操、してみましょうか。この紙に1から30までの数が書いてあります。
順番にタッチして下さい」。清実さんの呼びかけに、鈴木さんは「1、2」と数字を指さし始めたりします。
続いて、ひらがなのパズル。
簡単には見つからず、眉間にしわを寄せることもあったが、7分ほどで最後の数字までたどり着きました。
「すごい。ずいぶん早くできるようになったね」。
作業療法士の言葉に、入所者はうれしそうな表情を浮かべます。
このリハビリでは作業療法士はときおり、「今何月でした?」「今日は何曜日?」などと問いかける。
「現実見当識訓練」と呼ばれるプログラムの一つです。